新年のメッセージ

新年明けましておめでとうございます。
昨年中は、私たち社民党に対しまして、皆様方の大きなご支援・ご協力を賜り心から感謝とお礼を申し上げます。
 昨年9月、戦後70年にわたる平和国家としての歩みを180度転換させる「戦争法」が強権的に成立させられました。しかしこの強行は、「戦争できない国」を国家に強いることで獲得してきたこれまでの「平和」の意義を、多くの国民に再認識させました。世代や職場・立場を超えて各層各界で繋がった「戦争法反対」・「安倍政権退陣」の声は、燎原の火のごとく今も燃え広がっています。1月4日から始まる通常国会で、社民党は、これからも平和の歩みを続けていくために、安倍政権の「戦争できる国」づくりへの暴走政治と徹底的に対決します。野党共闘を強めるとともに、様々な団体・市民の皆さんとの連携を強化して、「戦争法」の発動阻止・廃止と一昨年の閣議決定の撤回に全力を挙げます。
 安倍政権は、戦争法制から国民の目をそらすため、アベノミクス「第2ステージ」として「新・3本の矢」からなる「一億総活躍社会」を打ち出し、これまでの選挙と同様に「経済最優先」を参議院選挙の争点にしようとしています。しかし、一昨年放たれた「矢」で恩恵を受けたのは大企業や富裕層であり、多くの国民や地方には、格差・貧困の拡大と疲弊がもたらされました。アベノミクスの失敗は明らかであり、その検証も反省もなく「第2ステージ」を進めても結果は期待できません。雇用を劣化させる労働法制の改悪、地場産業や地方を衰退させるTPPへの参加、地方自治・民意をかなぐり捨てた沖縄・辺野古新基地建設の強行、事故収束も復興もたな晒しのままの原発再稼働・原発輸出の推進、消費税率10%引き上げと一層の社会保障切り捨てなど、国民の声に耳を傾けず、弱い立場の方を切り捨てる安倍政権の暴走のしわ寄せによって、国民の「いのちと暮らし」が奪われることを許すわけにいきません。
 1月19日に社民党は20年を迎えます。立憲主義を回復し、平和と民主主義、自由を取り戻して危険な政治からの転換を図る新たなスタートを、皆さんと力を合わせて踏み出します。安倍政権の「戦争できる国」づくりと、「成長」という名の国民切り捨てに終止符を打つために大変重要な選挙が、7月の参議院選挙です。社民党は、国家の尻拭いのために国民を総動員するかのような「一億総活躍社会」ではなく、すべての人が個人として尊重され、「活躍」のいかんに関わらず一人も切り捨てられることのない、平和・自由・平等・共生の「やさしい社会」をめざします。その基本となるのが、戦争放棄や幸福追求権、生存権などを規定した日本国憲法です。安倍政権による改憲発議が足音を忍ばせて近づくなか、「安倍政治」への対抗軸は社会民主主義であり、社民党だということに誇りと確信を持ち、憲法改悪をめざす政治の対極として、いのちと暮らし、雇用、憲法を守るために全力でたたかう決意です。
 2016年が皆様方にとってより良い年となりますよう心から祈念するとともに、社民党へのさらなるご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2016年 元旦
社会民主党 党首 吉田忠智
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