安倍晋三首相の辞任表明について

8月28日に体調悪化を理由に安倍首相は「断腸の思いで・・・」辞任を表明し、記者会見でもはじめてプロンプターを使わず、1時間にわたってしゃべり続けた。6月18日に国会を閉じてから、コロナ感染者は増え続けているにもかかわらず、全く国会を開こうとしなかった安倍首相。病気ならば辞意の表明は6月でもできたのではないか。この間にコロナ感染症で300人もの死亡者が出ているにも拘わらず、長期にわたる国政の空白が続いたことは、許されるものではなかろう。

さて、安倍政権打倒と市民と野党の共闘を進めて来た私たちは、またしてもこの時期に立憲民主党と国民民主党が一つになるという事態に直面している。2012年の希望の党騒ぎの再来だけは避けねばなるまい。市民との連帯で大きな塊りを作って政権交代に立ち向かうことに反対するものではない。しかし、合流の過程や経過の報道が必ずしも好意的ではないことに大いなる危惧を抱く。

自民党では、次の首相選びのためにマスメディアを利用しながら、安倍首相の後継となる人物を選ぶことであろう。誰が選ばれようとも2013年に政権奪還してからの安倍政権の歩んできた道は検証しなければならない。森友・加計、桜を見る会、河合克行・案里夫妻の裁判等々、けっしてうやむやに出来ない問題は山積みである。

2013年の「特定秘密保護法」にはじまり、「安全保障関連法」2017年の「改正組織犯罪処罰法(共謀罪)」に見る平和憲法の形骸化と強行採決が続いたことへの国民の反対行動は大きなうねりとなったが全く無視されたままであった。さらに、経済政策「アベノミクス」の失敗、拉致や尖閣、北方領土などの外交問題も未解決のままである。

私たち社民党は、多くの市民のみなさんと野党の共闘で、予算の裏付けを踏まえた政策協議を進化・深化させる予定である。立憲主義と民主主義を取り戻し、いのちを大切にする政治の実現のため、皆さまのとご一緒に活動します。

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