5月5日、北海道泊原発3号機が運転を停止した。泊3号機の停止によって、国内の50機の原発がすべて止まり、
はからずも「原発ゼロ」の日本が実現することとなった。政府は「原発ゼロ」となる事態を避けるために、
関西電力大飯原発3・4号機の再稼働を急いだが、原子力の信頼を回復し稼働させるには至らなかった。
滋賀県でも大津市・西武百貨店前にて「さいなら原発・びわこネット」による5.5大飯原発再稼働に反対
する街頭宣伝行動に社民党も参加をした。
①福島第1原発事故によって根本的信頼を喪失した原子力安全・保安院と原子力安全委員会には安全性評価
を行う資格はない。活断層の連動の可能性や地震・津波の想定見直し、防災指針や体制の見直しもいまだ
途上である。
②核と人類は共存できない。福島第一原発事故の被害を再び繰り返すことは断じて許されない。福島第一
原発の事故の原因すら十分に解明されていない中で、原発の再稼働を議論する前提自体が存在しないの
である。
政府は今夏の電力不足や発電コストを理由にあくまで原発再稼働を目指しているが、早期の原発再稼働
をはっきりと断念すべきだ。
③「原発ゼロ」を前提に、電力需要の抑制や省エネ・節電の徹底、安全な電源の確保こそ全力で取り組む
べきである。
④安全神話が崩れ、国民世論は「原発反対」に大きく傾いている。「原発ゼロ」を境に「脱原発」を宣言し、
日本の豊かな自然と安全な生活環境を後世に残していくことが、我々の使命である。社民党は、太陽光・
風力・地熱発電・燃料電池など再生可能な「自然エネルギー」社会への早期転換を追及し、「脱原発社会」
の実現に全力をあげる。
5月 09 2012