関西生コン労働組合の役員が、不当に逮捕され、ずっと以前の労働運動まで「罪」にして再逮捕、勾留が長期にわたっていることに抗議して、毎週土曜日10時半から大津警察署前の行動が続けられている。今日は私も久しぶりに参加した。
大阪府警・京都府警・滋賀県警が、組合活動を組織犯罪に見立てて、組合の役員の暮らしと人権を侵害し、組織の弱体化を図ろうというもので、参加者は、思い思いにマイクをもって、中に留められている人たちに連帯し、署に対しては抗議をこめてアピールした。
憲法28条 勤労者の団結する権利および団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。
生コン労組の組合員が、賃上げや労働条件の改善要求運動だけでなく、生コンの品質確保や、交通安全など法令遵守を、現場の視点や、労組の連携・学習から声を上げるのは、当然の権利だ。
コンプライアンス法が制定された時には、企業や団体にとって不都合なことを隠蔽していても、内部告発によって社会的に改善するために役立つなら、その内部告発した者の権利は守られる というもので、コンプライアンスが徹底すれば、社会的に不合理なことが減少し、労働者は働き甲斐のある仕事ができるようになるなぁ 企業や団体がよくなれば、まわりの市民も安心できるゎ と感じたけれど、それもだめだという背景には、違法・脱法容認の考え方があるのか? 世間の経済活動は、歴史を逆戻りさせているのか? 一労働組合の問題というよりも、広範な、社会的正義を考えさせられる。
[以下、全くの私見]
帰りに昼弁当を買った。ご飯類を4種のおこわから2種選べる楽しいお弁当。私の希望した栗豆おこわをよそってくれた店員さんが、黄色の大きな栗を2個も乗せてくれはった! 一粒も入ってなくてもしようがないご時世に、目の前で盛り付けてくれた若い男性の店員さんに、「2個も入れてくれはって、ありがとう!」と言ったら、私よりも嬉しそうな顔をかえしてくれはった。さっきまで、大津署の前で訴えてきた活動に(お店では何にも言うてない)、ご褒美をもらって励まされた気になった。
以前買いに来た時は、他にも店員さんがおられたけれど、今時点は彼だけ。一人で頑張ってはるんかな? 同僚さんがいるのかな? 次の大津署前抗議行動が済んだら、また来よう。市民生活のふとした発見や喜びが、権力の手で奪われてしまってはならないから。