菅義偉官房長官が自民党総裁となり、安倍晋三首相の後継者ときまった。安倍政権の継承を声高に言う菅義偉総裁とはどんな人物なのか。経歴も、父親はいちご農家で大成功し、町会議員を何期も務めた地方の名士である事、母親と姉二人は教員であったことなどは、最近になって明らかになっている。なぜ、集団就職で上京したなどと苦学生の姿を強調したのか。作られたイメージが先行するとは、一国のリーダーと呼べるのだろうか。まず、その点に率直な違和感を覚える。
7年8か月の間、安倍首相とともに立憲主義・民主主義を壊した数々の憲法違反の積み重ねについて国民への説明責任は重くのしかかっていることを自覚しているだろうか。問いたい。官房長官の時とは異なって自らの言葉で、この国の針路を述べる責任がある。相手は自民党支持者ではない。主権者たる国民一人ひとりに対してビジョンを示してもらいたい。
コロナ禍で多くの国民が疲弊しきっている現在の状況をみすえ、地に足をつけて命や暮らしを優先する政治に切り替えるべきである。
立憲民主党と国民民主党がそれぞれ解党して、新しい立憲民主党を立ち上げたことをぜひともプラス要素にしなければならない。滋賀における市民と野党の共闘を進めていく決意を新たにしている。